
AICPO国際ボディーガード訓練について
(旧AISP/IBA国際ボディーガード訓練)
【本教育訓練について】
AICPO(国際ボディーガード協会)では、日本国内において、プロテクティブセキュリティ(身辺警護・要人警護)のプロフェッショナル養成教育訓練を実施しています。
人の生命や身体はもちろんのこと、財産や社会的イメージ,情報などをもを守る重要な責務を負う“ボディーガード”という仕事ですが、国内外を問わず、いまだに、体が大きい,武道有段者,元軍人や元警察官、などといった理由だけで、専門的な教育を受けずにこの職務に就いている、いわゆるセキュリティの素人がたいへん多く、襲撃者などが現れた時に闘うだけの事後対処に偏った、ただの「用心棒」になってしまっています。
本教育訓練では、一般の方もイメージしやすいよう、“ボディーガード”という名称を使用しておりますが、AICPOが実施する教育訓練は、単に身体を張った用心棒的なボディーガードの養成訓練ではなく、CPO(Close Protection Officer/Operative)と呼ばれる、危険に対して包括的・計画的に行動し、起こりうる危険を未然に防ぐことのできる、本当の意味での身辺警護・要人警護業務のプロフェッショナルを養成し、かつ、警護チームのリーダーやオペレーションマネージャー,セキュリティコーディネーターのできる優秀な人材の育成を目的としています。
AICPOでは、教育訓練の実施自体を目的とはしておりません。本訓練を通して、日本国内はもちろんのこと、国際社会でも通用するプロフェッショナルの発掘と育成を目的としております。そのため、教育訓練プログラムがたいへん高度で多岐に渡り、訓練内容や訓練評価,修了試験なども厳しく設定されております。非常に難しい教育訓練ではありますが、この訓練を通して得られるもの,気づくこと,築き上げていくものは、他では得ることの難しい、訓練生ひとりひとりの一生の財産となるはずです。
【FAQ】
訓練に関するFAQ(よくあるご質問)を下記のページにまとめてあります。ご参照ください。
【訓練参加条件】
本教育訓練内容の特殊性とプロフェッショナルの育成を目的としていることから、本訓練参加にはいくつかの条件が設けられています。
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身元がはっきりしていること。
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事前の書類審査に合格すること。
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禁固刑以上の刑罰歴(犯罪歴)がないこと。
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テロ組織・犯罪組織・反社会組織等の所属歴がないこと。
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社会人としての常識やマナーを持ち合わせていること。
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過去に精神科・心療内科等の通院歴がないこと。
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18歳以上であること。
※訓練課目に車両運転がございますが、運転免許証をお持ちでない方も訓練に参加することは可能です。
【訓練参加手続き】
本教育訓練に参加するための流れは、以下の通りです。
※AはAICPO日本支部事務局,Pは訓練参加申込者
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A→P 本サイト内公式ブログ等で訓練開催の告知/参加申込み受付開始
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A←P 訓練参加お申込みフォームからお申し込み(申込書類ダウンロード)
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A 仮申込み受付
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A←P 必要書類を郵送にて提出/訓練参加費支払い(一括または分割初回分)
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A 必要書類受領/書類審査開始
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A 書類審査終了(不合格の場合 支払済み訓練参加費は全額返金します)
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A→P 書類審査合格通知・本申込み手続き完了
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P 訓練初日より訓練参加
【訓練受講方法】
本教育訓練は3つのコースに分かれて実施されています。
1. Basic Course(ベーシックコース)
まず最初に受講いただくのが、このBasic Course(基礎コース)となります。
Basic Courseは、[Basic 1]と[Basic 2]に分かれ、それぞれ6日間、合計12日間で完了する訓練コースです。
[Basic 2]まで修了しますと、AICPOの国際メンバーとして登録することが可能で、AICPO英国本部が発行する、身辺警護・要人警護の国際認定資格"INTCPO(International CPO: 認定国際ボディーガード・国際身辺警護士)"を取得することも可能になります。
セキュリティや警備・警護について、基礎からしっかりと学習していただき、身辺警護・要人警護業務に必要なスキルと知識を身につけていただきます。
目的:身辺警護・要人警護・国際セキュリティについての知識とスキルを習得する。
修了:ボディーガードとして身辺警護業務に従事できるレベル。[Basic 2]修了者はINTCPO資格を取得することができます。
コース:[Basic 1]と[Basic 2]は別々に受講していただくことも可能ですが、12日間連続で受講された方が、訓練効果が高いことが過去の実績で証明されております。
2. Advanced Course(アドバンスコース)
Basic Course(基礎コース)を規定の成績以上で修了し、かつ救急法資格と普通自動車運転免許を取得されている方が受講することのできる、8日間(80時間)の上位コースです。
警備・警護に関するさらに高度なスキルと知識を身につけていただき、VIPなどのPPO(専属ボディーガード)として従事できる人材を育成します。
目的:より高度で実践的な警備・警護の知識とスキルを習得する。
修了:PPO(専属ボディーガード)として警護業務に従事できるレベル。修了者にはDiploma(訓練修了証)が授与されます。
コース:8日間
3. Master Course(マスターコース)
Advanced Courseを修了された方のみを対象とした、国際ボディーガード訓練の最上位コースです。
3ヶ月以上をかけ、おおよそ500時間以上の訓練及び実地研修を受けていただきます。インターンとして実際の警護現場に入り、経験を積むことができます。
また、国際ボディーガード訓練のインストラクターができるレベルを目指します。
目的:警護業務全般の企画・運営ができるとともに、依頼者との交渉やビジネス的アプローチまで可能な、警護チームリーダー及びオペレーションマネージャーとしての知識とスキルを習得する。
修了:警護チームリーダー・オペレーションマネージャーが務まるレベル。国際ボディーガード訓練指導員が務まるレベル。
コース:マスターコースの実施日程は受講生の練度によって異なります。最短3ヶ月間の訓練・実務研修が含まれます。
Basic Course,Advanced Course,Master Courseそれぞれの修了毎に、AICPO英国本部が発行する訓練修了証(Diploma)が授与されます。
【ベーシックコース訓練スケジュール】
最初に受講していただくベーシックコース(Basic Course)12日間の訓練スケジュールは以下の通りです。(一例)
[Basic 1] 前半6日間(60時間)
1日目: 訓練オリエンテーション,国際警護概論①
2日目: プロテクティブエスコート(徒歩移動)①,フォーメーション
3日目: 国際警護概論②,オブザベーション(観察・情報収集スキル)
4日目: プロテクティブドライビング(警護運転技術),Enbus/Debus(警護車両乗降)
5日目: アドバンスワーク(警護事前準備),コミュニケーション&通信
6日目: シナリオ訓練(短時間状況想定訓練)
[Basic 2] 後半6日間(60時間)
1日目: 脅威評価&警備計画,プロテクティブエスコート(徒歩移動)②
2日目: PRT(緊急時対応行動),EFR(救急法資格取得)
3日目: ESD(電子監視機器)対策,IED(爆発物)対策,5サーチ
4日目: シナリオ訓練(状況想定訓練)アドバンスワーク(警備準備・警備計画)
5日目: シナリオ訓練(状況想定訓練)&実技試験
6日目: 訓練まとめ,筆記試験,合否発表,懇親会・進路相談ほか
※訓練内容や日程は状況によって変更になる場合がございます。予めご了承ください。
訓練開催日程につきましては、[訓練スケジュール]のページをご覧ください。
【訓練評価・合否】
本教育訓練では、訓練参加者にプロテクティブ・セキュリティのプロフェッショナルとしての素質があるか否か、常に厳しく評価し、最終合否を決定いたします。訓練途中であっても、その時点での規定点数を下回りますと不合格となり、お帰りいただくこともございます。
訓練評価には、大きな4つのカテゴリーとさらに4つの小さな項目があり、それぞれをさらに細かく評価していきます。
・警備力…理解判断力・実務力・観察予測力・牽引力
・向上心…積極性・プロ意識・謙虚さ・勤勉さ
・人間性…社会性・協調性・規律性・社会常識
・安心感…信頼性・責任感・コミュニケーション能力・見た目
上記4カテゴリー評価に加え、各実技訓練での様子や最終実技試験の評価,筆記試験の点数,各インストラクターからの評価,アシスタント評価などが加減算され、最終的な点数が決まります。この点数により、訓練評価がA~Eに振り分けられます。
[訓練評価A] 非常に優秀で素質があり、即戦力となるレベル。
[訓練評価B] 優秀で素質があり、実務研修等を通して戦力になるレベル。
[訓練評価C] 努力次第で戦力になる素質があるレベル。
[訓練評価D] 合格ラインは越えているが、実務に入るには努力を要するレベル。
[訓練評価E] 不合格(もう一度だけ本訓練に挑戦することが可能)
訓練評価D以上が合格,Eは不合格です。
また例外的なものとして、[訓練評価F]という不合格があります。
これは、あまりにも訓練受講態度がひどい場合や、訓練進行の妨げになる場合、事前提出書類等に虚偽が見つかった場合などに適用されるもので、即お帰りいただくとともに、AISP/AICPO及び関連組織等の各種教育訓練を、二度と受講することができなくなります。
【ベーシックコース訓練参加費用】
ベーシックコース参加に必要となる費用は大きく3つあります
1. 訓練費
訓練に参加するための費用です
Basic 1 + Basic 2 … 297,000円(税込)
※分割払いも受け付けております(49,500円×6回)
※2026年度訓練よりクレジットカード決済でも分割払いを承れるようになりました
※訓練はBasic 1とBasic 2を別日程で受講していただくことも可能です
※多くの方が適用される《特別割引制度》があります。ご利用ください→詳しくは[こちら]
2. INTCPO国際ボディーガード認定取得費
[Basic 2]まで修了し、希望される方は、AICPOが発行・管理する国際的な身辺警護・要人警護認定資格である"INTCPO(国際ボディーガード/国際身辺警護士)認定資格"を取得することができます。同資格取得者にはバッジが貸与され、国際ボディーガードとしてデータベースに登録されます。
・INTCPO国際ボディーガード認定登録料(登録時のみ) … 33,000円(税込)
・INTCPO認定バッジ登録料(登録時のみ) … 22,000円(税込)
・AICPO国際ボディーガード協会会費(初回2年間会費)… 22,000円(税込)
※AICPO国際ボディーガード協会初回登録の会員期間は2年間となります。2年後に更新するか退会するかお選びいただけます。
※INTCPO国際ボディーガード認定資格及び認定バッジは、AICPOに国際ボディーガードとして登録されている期間、AICPOから貸与されるものであるため、AICPOの会員である必要があります。初回登録時のみ登録料が必要となります。
3. 訓練経費実費
訓練参加者の経済的負担を減らすため、本訓練期間中に使用する車両関連経費(レンタカー・ガソリン代等)は訓練参加費に含まず、実際にかかった費用実費を当日参加された訓練生で割勘して、お支払いいただいております。訓練参加者数にもよりますが、ベーシックコースの場合、12日間の訓練で約5万円ほどの諸経費が必要となります。
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